大災害が起こるたびにキャンピングカーを災害時に使用できるのか?と話題になります。 私の場合はコーギーのしめじと一緒に避難できることが重要です。
2018年2月に37年ぶりといわれる大雪にみまわれた北陸。高速道路は通行止、電車も飛行機も動かず、福井では1500台が立ち往生となりました。
キャンピングカーの基本
国産キャンピングカーの場合は装備していない場合もありますが、輸入モーターホームのほとんどには装備されています。
水道
バーストナーには120リットルの清水タンクがあります。石鹸で手を洗えるのは大きいです。 清水タンクの水はシャワーやトイレなどにも使われるため120リットルなんてすぐなくなります。 かなり節約して使用する必要があります。
トイレ
下水につながっているわけではなくブラックタンクに溜める方式です。 大人二人だと4日前後使えると思います。
ガス
LPガスが充填されたボンベが必要ですがコンロが使えます。 LPガスはコンロ以外にもお湯を沸かすためのボイラーやFFヒーター、3WAY冷蔵庫といろいろな装備に使われます。
電化製品
この他しめじ号にはFFヒーター、シャワー、冷蔵庫、電子レンジ、テレビが装備されています。(電子レンジやテレビはオプション扱いが多いかな) 最近では家庭用エアコンが省エネ、冷暖房能力の点で人気になっていてしめじ号にも最近取り付けました。 当然ですが電化製品を動作させるためには電気が必要です。 電気の確保のため複数のバッテリーを積んだり、エンジン発電機や太陽光発電パネルを装備される方がほとんどです。
収納、他
バーストナーA576の場合、けっこう大きな収納が左側に4個、右側に1個あります。この他にクローゼットもあるため普段から衣類や食料品、ペットフードを備えておけば、いざという時に焦りません。 特にコーギーのしめじは食物アレルギーがひどいので特定のペットフードしか与えることができず予備を持っておくことは重要です。 また、普段からキャンピングカーに慣れることでもう一つの家として安心して過ごせます。
これらの装備のおかげで、しめじ号は3、4日程度は独立して避難生活ができると思われます。
地震
富山県は地震が少ない県です。気象庁のデータベースで検索できる範囲で震源地の震度5弱以上で富山市で震度3以上を観測できた自身は1923年から12回しかありません。 この辺りが富山県の地震保険加入率の低さに出てくるのかもしれません。 なお、富山県民は地震い慣れていないので震度3も揺れたらパニックです(^▽^;)
地震の発生日時 | 1923/01/01 00:00 ~ 2018/09/08 23:59 |
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最大震度 | 震度5弱以上 |
観測された震度 | 富山市 |
上記で 震度3以上 を観測 |
地震の発生日時 | 震央地名 | 緯度 | 経度 | 深さ | M | 最大震度 | 検索対象 最大震度 |
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1 | 2014/11/22 22:08:17.9 | 長野県北部 | 36°41.5′N | 137°53.4′E | 5km | M6.7 | 6弱 | 3 |
2 | 2011/03/12 03:59:15.6 | 長野県北部 | 36°59.1′N | 138°35.8′E | 8km | M6.7 | 6強 | 3 |
3 | 2011/03/11 14:46:18.1 | 三陸沖 | 38°06.2′N | 142°51.6′E | 24km | M9.0 | 7 | 3 |
4 | 2009/08/11 05:07:05.7 | 駿河湾 | 34°47.1′N | 138°29.9′E | 23km | M6.5 | 6弱 | 3 |
5 | 2008/01/26 04:33:25.3 | 石川県能登地方 | 37°19.1′N | 136°46.4′E | 11km | M4.8 | 5弱 | 3 |
6 | 2007/07/16 10:13:22.5 | 新潟県上中越沖 | 37°33.4′N | 138°36.5′E | 17km | M6.8 | 6強 | 3 |
7 | 2007/03/25 18:11:45.1 | 石川県能登地方 | 37°18.2′N | 136°50.3′E | 13km | M5.3 | 5弱 | 3 |
8 | 2007/03/25 09:41:57.9 | 能登半島沖 | 37°13.2′N | 136°41.1′E | 11km | M6.9 | 6強 | 5弱 |
9 | 2004/10/23 18:34:05.6 | 新潟県中越地方 | 37°18.3′N | 138°55.8′E | 14km | M6.5 | 6強 | 3 |
10 | 2004/10/23 17:56:00.3 | 新潟県中越地方 | 37°17.5′N | 138°52.0′E | 13km | M6.8 | 7 | 3 |
11 | 2000/06/07 06:16:43.2 | 石川県西方沖 | 36°49.5′N | 135°33.7′E | 21km | M6.2 | 5弱 | 3 |
12 | 1995/01/17 05:46:51.8 | 大阪湾 | 34°35.9′N | 135°02.1′E | 16km | M7.3 | 7 | 3 |
立山連峰
富山県のポスターでよく見るこの山々が立山連峰です。
GoogleMapの3Dデータです。 能登半島側から富山湾を挟んで立山連峰を望む方向です。
逆に白馬側から能登半島方向を向いた状態です。 山に囲まれていることがよくわかります。
立山のヒミツ
富山市科学博物館2012 年2月 田中 豊さんの「立山のヒミツ」から抜粋です。この後の研究発表を探したのですが見つけられませんでした。 立山連峰のおかげで、この方向からの地震には強そうです。
立山連峰を含む飛騨山脈の西側(富山県側)と東側(長野県側)で地震波を観測すると、ふしぎな 現 象 がみられます。地震の波が山脈の下を通過するとき、その波が非常に小さく(弱く)なってしまうのです。また、特別な測定器で重力を精密に測ると、立山周辺では富山平野などと比べて、 重力の値が小さくなっているという結果がでています。
立山周辺で観測される地震の波が弱まる度合い、重力の値が小さくなる度合いは、ただの「マグマだまり」では説明できないほど大きく、「巨大な何か」が立山を中心とする飛騨山脈の地下数 キロメートルの所に存在すると推定されている。
洪水
台風が来ても夜中のうちに通り過ぎて朝には普通通りというパターンが多い富山。 治水前の神通川、常願寺川が暴れん坊だったという話はよく聞きました。 富山市もハザードマップを提供してます。
富山市洪水ハザードマップは、大雨によって対象河川で洪水が発生し、堤防からあふれたり、堤防が決壊したりして、河川の水が流れ出した場合を想定しています。(このように河川からあふれ出した洪水のことを『外水』と呼んでいます。)
その時に想定される最大の浸水の範囲や深さを色別に表示し、さらに、皆さんが避難する避難場所などを地図上に記載したものとなっており、水害に対する備えの強化や災害時の自主的な避難行動に役立てていただくために作成したものです。
洪水氾濫予測の対象となっている河川一覧(富山市内)
富山市内には富山県の主要7河川のうち常願寺川と神通川の2つがあります。
河川名称 | 作成主体 | 浸水想定区域 指定年月日 |
想定した大雨の 頻度等 |
想定した計画降雨 (想定雨量) |
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常願寺川 | 国土交通省 富山河川国道 事務所 |
平成14年9月20日 | 150年に1回程度 | 常願寺川流域の 2日間総雨量498mm |
神通川 | 平成14年9月20日 | 150年に1回程度 | 神通川流域の 2日間総雨量264mm |
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西派川 | 平成14年9月20日 | 150年に1回程度 | 神通川流域の 2日間総雨量264mm |
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井田川 | 平成18年7月25日 | 100年に1回程度 | 井田川流域の 2日間総雨量254mm |
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熊野川 | 平成18年7月25日 | 100年に1回程度 | 熊野川流域の 2日間総雨量276mm |
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いたち川 | 富山県土木部 河川課 |
平成18年3月29日 | 50年に1回程度 | 流域全体に24時間総雨量208mm, ピーク時の1時間に66mmの降雨 |
土川 | 平成18年3月29日 | 大正3年8月降雨 | 流域全体に24時間総雨量217.5mm (大正3年8月)の降雨 |
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熊野川 (県管理) |
平成18年3月29日 | 50年に1回程度 | 流域全体に24時間総雨量210mm, ピーク時の1時間に45.9mmの降雨 |
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山田川 | 平成19年6月22日 | 50年に1回程度 | 流域全体に24時間総雨量237mm | |
上市川 | 平成19年6月22日 | 昭和44年8月10日降雨 | 上市川流域の24時間総雨量273.8mm (山地391mm,平地235mm) |
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白岩川 | 平成19年6月22日 | 50年に1回程度 | 流域全体に24時間総雨量232.8mm | |
坪野川 | 平成20年3月26日 | 30年に1回程度 | 流域全体にピーク時の1時間に63mm の降雨 |
富山空港
関西国際空港は平成30年台風第21号の影響で海水が入り込み閉鎖に追い込まれましたが、富山空港(富山きときと空港)は神通川という川の中にあります。 「日本で唯一河川敷に作られた空港」ってことですが、もちろん神通川が決壊するような際にはまず使用不能になりそう。 下記はインフォマップとやまから。ライブカメラもあります。
富山市中心部
地図で見ると意外に近い富山駅や富山市役所、富山県庁、中心商店街、富岩運河環水公園などはほぼ沈みそう…。
こちらは詳細版(pdf) 地図に表記はありませんが富山県民会館の右に富山市役所、左に富山県庁があります。 そして富山市総合体育館の上が富岩運河環水公園です。 みんなアウトです。
雪
2018年2月の大雪はすごかったです。 五六豪雪と言われる昭和56年の豪雪以来とのことでしたが富山は福井や金沢に比べると積雪の早さや量は少なかったようです。 記録的な積雪としては五六豪雪、平成23年豪雪、平成30年豪雪となっているようです。
バーストナーのベース車は雪に弱いと言われるFIAT Ducatoですが、特にスタックすることもなく毎日乗っていました。 もちろんものすごく気をつかって運転しますけどね(・”・;) バーストナーにはFFヒーターがあるので寒さ対策はできています。 さらに今年は家庭用エアコンの暖房も加わります!
最近は道路から地下水をだして雪を溶かす「融雪装置」がついた道路も増えましたが、あるところとないところの境目がたいへんな状況になるのが難点。
富山の場合、除雪費用として予算を5億円以上見込んでいるそうですが雪が降らない地方だと不要な予算。 除雪車を1回出動させれば3000万以上になるそう。 1台だけ動かすわけじゃないし、夜中の間ずっと除雪してくれることを考えると1台あたりは安い気がします。
まとめ
関西を襲った「平成30年台風第21号による大雨」や北海道で発生した「平成30年北海道胆振東部地震」が富山で起こったら… トラックをひっくり返す勢いの風が吹けば、バーストナーも同様にひっくり返ってしまうでしょうし、突風でモノが飛んで来て当たったり、何かの下敷きになってしまうことも考えられます。 洪水になり水に浸かれば装備品が使えなくなるでしょう。 それでも自宅とキャンピングカーと2箇所に用意しておくことで、どちらかの用意は活かせるかもしれません。
しめじ家の基本はバーストナーでの避難を考えているため普段から下記のことには注意しています。
・清水タンクには半分程度は入れておく。(理想は満タンですが一週間で入れ替えるのでもったいないオバケが…)
・トイレ(ブラックタンク)はいつでも使用できる状態に。
・発電機はいつでも使用できる状態にし、ガソリン携行缶も準備しておく。
・LPガスを充填しておく。
・レトルト食品の用意しておく。
・しめじのご飯を用意しておく。
比較的災害の少ない富山ですが少しくらいは用意しておかないとね(๑′ᴗ‵๑)
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