RENOGY走行充電器の鬼畜仕様に対抗するためロッカスイッチを取り付けたお話

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走行充電器を取り付けたことで発電機を下ろした後の初めての夏。 エアコンガス不足でクーラーが効かない誤算もあり、イベント参加も1日で切り上げましたがバッテリー上がりでロードサービスを呼ぶなどいろいろあった1日でした。

 

不吉な前兆

名古屋でのイベントに向かって金曜から土曜に変わった深夜に高速道を走行中、車のエアコンから冷たい風が出てくるはずが生ぬるいことに気付きました。 エアコンのガスは前回補充してから2年くらい経ってるのでエアコンガス不足を疑いつつも、このときは富山に戻ったらエアコンガスを補充しないとな!程度の認識でした。 走行中でオルタネータの発電が十分あればリチウムバッテリーが減ることはないだろう!とキャンパー側の家庭用エアコンも稼働させながら走行し、クルマの生暖かい風しか出ないエアコン以外はトラブルもなく明け方前にはポートメッセ名古屋に到着しました。

土曜日は通常通り出店し販売開始です。ブース番号はM−758

名古屋 クリエイターズマーケット cogizoiブース

 

準備もOK!

cogizoi案内カード

 

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電源設備のおさらい

キャンピングカー・しめじ号に設置した家庭用エアコンや家庭用冷蔵庫、Apple HomePodなどを動作させる電源としてRenogy製リチウムバッテリーのRBT100LFP12S-JPを3個(合計300AH)を積んでいます。 300AHとあった場合、リチウムバッテリーの利用可能時間は単純で50Aの電化製品を使った場合に6時間使える容量になります。 鉛バッテリーのような電圧降下やら20時間率容量やら5時間率容量などと戦う必要もなくなります。

レノジー リチウムバッテリー

 

見た目もカッコイイ! リチウムバッテリーです。

 

使ったもの(電気)は補充(充電)しなければならず、しめじ号にはバッテリーを充電するための設備は2通り積んでいます。

1)100V電源を利用して充電するためのAC-DC充電
COTEK製で最大50Aで充電できるCX1250です。単純に考えると300AHのバッテリーを充電するのに必要な時間は6時間です。

 

2)自動車のオルタネーターを利用するDC-DC充電
RENOGY製で最大60Aで充電できる走行充電器RNG-DCC1212-60-JPです。 単純に考えると300AHのバッテリーを充電するために必要な時間は5時間です。

今ならこっちがいいかも。走行充電とソーラー発電に対応したRBC50D1S-G1-JP-FBAです。

 

2通りの充電器とも機器の温度によって充電量は変化します。 走行充電器もかなり発熱するので排熱を考えないといつでも最高出力で充電してくれるわけではなさそうです。

 

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歯車が狂い始めた

当日の名古屋はレゴランドのオブザベーション・タワーが青空に映える気温34度の暑い日でした。

レゴランドの塔

 

キャンパー内の温度を下げるときに家庭用エアコンは一時的に60Aほど消費しますが、設定温度におちつけば30A以下の消費電力で安定します。 ところが当日は暑すぎて設定温度を維持するためにずっと60Aを消費する状況が続きます。300AHで30Aであれば10時間ですが60Aでは5時間しかもちません。 これでは日中どころか夜間もリチウムバッテリーがもたないため、久しぶりにFIAMMAのフロントガラスカバーなども使いましたが暑さに勝てません。 さすがにリチウムバッテリーの残量が気になるので車両(DUCATO)エンジンをかけて走行充電器も利用することにしました。 本来は家庭用エアコンの稼働を控え、リチウムバッテリーを温存してDUCATOのカーエアコンも活用する予定でしたが今回はそれも無理。

アイドリングで充電

 

エンジンを稼働させてアイドリングの時でもRenogyのDC Homeアプリで確認するとオルタネータで作られた電気はDCDC充電器を通してリチウムバッテリーへは0A-50A程度を電気が送られているようでした。 サブバッテリーへ送られる充電量が一定しないことが気になっていましたが、車両側メインバッテリーが充電されていないどころかアイドリング中にもかかわらず車両側メインバッテリーの残量メーターがピクリとも動きません。 これはメインバッテリーが10V以下になっていることを示します。 もちろんALARMも点灯しブザーも鳴りだします。 (写真はバッテリー交換後なので13Vでてます)

メインバッテリー残量計

 

これはヤバイ。 エンジンを止めると2度とかからなくなる嫌な予感しかしません。 まだイベント初日で夕方なのに夜も越せないし、明日のイベント1日を乗り切れる気がしません。

家族会議の結果、イベントを1日残して撤収です。

ポートメッセ名古屋の正面玄関としめじ

 

撤収準備も完了し、車両をバックしはじめた瞬間にハンドルマークの警告灯、ABS警告灯、ASR警告灯などが点灯! シフトがオートマチックではなくマニュアルギヤだったから? エンジンは止まることなく動くことができたのでとりあえずエンストしないように注意しつつゆっくり動き出すと、少しづつ警告灯も消えていきました。 でもライトは暗い気がするし、ワイパーの動きもちょっとのろいような…。

名古屋首都高から東海北陸道をエンストだけはしないように走りました…が! 高山市で軽油をいれないと富山まで戻れないことが判明。 エンジン止めたらかからないかも?でもガス欠もマズい。 結局ガソリンスタンドで軽油を入れた後、エンジン再始動できず。

ガソリンスタンドとキャンピングカー

 

保険のロードサービスをお願いしました。 ロードサービスへの依頼は2020年2月以来2回目。

高山市でバッテリー上がり

 

ロードサービスのジャンプスタータでエンジンが始動。 この時にようやく走行順電気のD+配線(走行充電器のON/OFF信号線)を切って走行充電を止めました。 名古屋から出発する時にD+配線を切ってれば状況はかわったかもしれません。

最悪、これに乗って帰ることになったのだろうか…(*゚ー゚)

高山市でBATTERI-AGARI

 

イベント関係者のみなさま、高山のガソリンスタンド様、ロードサービス様、ご迷惑をおかけしました。

 

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レノジーのサポートに聞いてみる

renogy.jpに問い合わせしているので日本語でOKだと思うのですが、向こう側の人は機械翻訳でも使っているのかな?レベルのご対応。 DC-DCシリーズ走行充電器について質問しているのにDCCシリーズ走行充電器の仕様を答えてみるのはご愛嬌としても、知りたい回答を得るまでのやりとりにはかなり時間がかかるかも。

メインバッテリー保護機能はないのかと説明書を確認するとDC-DC走行充電器の仕様ではメインバッテリーの電圧範囲条件は8V〜16VDC…?

そう! RENOGY製DCC1212-60-JPはメインバッテリー8Vでも動作しちゃう鬼畜仕様。 しかもDC-DC充電器本体にはスイッチもないため簡単に止めることもできません。 停止にはD+線をはずしかありません。

バッテリー低電圧保護 低電圧切断電圧 8V(鉛電池)
低電圧再接続電圧 10V

 
低電圧警告がでたときにはメインバッテリー8V以下で走行充電器はとまります。 そしてちょっと充電されて8V以上になれば走行充電器が動き出すの繰り返し。 走行充電が止まるにはリチウムバッテリーの充電100%になるしかないので、メインバッテリーがそこまで持つかどうかは日頃の行い次第。 ただ日頃の行いには自信がないので低電圧警告出たらD+線を外す以外にないのか?とRenogyサポートへきいたところ下記の回答。 うん。まちがってはないけど、聞きたい答えでもないです。

IGN信号コードの主な役割は、メインバッテリーの電圧を測定することです。車両用メインバッテリーの低電圧警告が発せられた時にIGN信号コードを取り外さなくても大丈夫です。

 
Renogyのサポートには他にも聞きたかったことがありましたがあきらめました。 Renogy製品が悪いとは思いませんがサポートが機能していないので今後は直販で購入せずにワンゲインなどサポートしてもらえるショップで買うことを心に誓いました。

 

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対策

遠慮のないレノジー走行充電器君を制御するにしても、むずかしいことはできないのでスイッチをつけて人力判断することにします。

スイッチの切り替えで3通りできるようにします。

  1. 走行充電器のOFF
  2. 最大60Aの充電ON
  3. LC電流制限を利用した30A程度の充電ON

 

マニュアル記載のこれを使うのです。 走行充電器を取り付けた時にスイッチつけようか悩んだのですがめんどくさくてやめたのは内緒です。

LC電流制限機能は、出力電流を定格電流の半分に制限されます。こちらは任意のため、必ず接続する必要はありません。 電流制限機能を作動するためにはD+ケーブルと同様IG電源の信号を読み取る必要があります。

RENOGY DCDC充電器LC制限

 

ロッカースイッチは週末に作業したかったのでAmazonで購入。

 

今回は2極双投タイプを選びました。ON-OFF-ONが選択できます。 正直いうと2通りのON/OFFができればよかったので1極、2極は気にしていませんでした。 結果は2極双頭でオッケー。

2極双頭ロッカスイッチ

 

配線はさあらパパさんに段取りしてもらったので繋ぐだけのはず。

D+線とLC線

 

こんな感じ。 今回知ったことは①ロッカスイッチは押した側と反対側の端子が繋がるということ、②2極双頭の場合は2回路に対応するということ。

2極双頭ロッカスイッチの配線

 

こんな感じでまとめました。 中立がOFFで1が走行充電60Aモード、2が走行充電30Aモードです。 最大の難関はスイッチを埋め込むパネル。プラ板を切ったりして作るそうですがしばらくこのままな予感。

ロッカスイッチ設置完了

 

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次回のイベントで!

次のイベントには暑さ対策もして参戦します!

新シリーズのお散歩シリーズ

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コメント

  1. 笹◯◯◯ より:

    はじめましてRENOGYのDCDC走行充電器で僕も同じ問題になり、検索でこちらにたどり着きました。

    RENOGYに問い合わせもしているのですがメールで海外とのやりとりなので、なかなか聞きたいことが聞けず。
    電気にはあまり詳しくないので、アドバイスいただけないかな?とご連絡させていただきました。

    僕も当初はわけが分からず、急にオーディオのディスプレイパネルの色がおかしくなるし、ウーハーは切れるし、警告灯は点灯するし、急にエンジンかからなくなったりが数回あり最初はメインバッテリーの寿命と思い(エンジン掛からないとき12V以下だったので)新品のメインバッテリーに交換しました。
    (今となってはメインバッテリーの電圧がギリギリだったと予想されるのですが、、、、)

    しばらくすると、また同じような症状が出るようになり、メインバッテリーの電圧が低く、次はオルタネーターの故障を疑ったのですが、観察しているとサブバッテリー(リチウム200A)が満充電になると、この症状がでない(アクセルを踏んだときもでない)のがわかり、充電の経路を疑うようになりました。

    僕の配線は事前にRENOGYに確認はとったのですが、純正オルタが90AでDCDC60Aなので調べるうちに、走行充電が大きすぎるのではないか?(原理はわからないのですが)と思い、RENOGYに確認したところスイッチをつけろと言われました。
    僕にはややこしそうなのでスイッチは付けたくない、DCDC40Aに変えたらいいのか?と訪ねたら、背面のLCからイグニッションヒューズを配線するとDCDC60Aが半分の30Aになると言われ、それで試してみるよう言われました。

    しばらくの間よかったのですが、また数日前に以前の現象が出ました。
    それで、やはりSIMEJI’S WAYさんのように「強制的にDCDCを切るために」スイッチをつけたほうがいいのかな?と考えています。

    ただ、スイッチを付けるにしても頭で理解していなといけないのでよろしければ教えていただけませんでしょうか?

    ①今回のような症状は。
    サブBTの容量が減ったときに、オルタネーターがメインではなく、まずサブが満充電になるまで充電を行うため、通常のカーエアコンやカーオーディオなどを使っているメインの電気が減る一方になりメインが上がってしまう。ということでしょうか?

    サブが満充電になると、オルタがメイン側の充電になるので、通常に戻る。ということでしょうか?
    ※サブが満充電で、サブ→メインとバッテリー同士で電気を供給しているのではない。

    ②その場合の対象法としてスイッチを付けたとして、メインが弱くなったと感じたらDCDCのスイッチを切って、強制的にオルタ→メインするのですよね?
    そうすると今度DCDCのスイッチを入れるタイミングはどうなるのでしょうか?
    DCDCスイッチを入れるとまた、オルタ→サブ充電になり、メインは減る一方(同じことの繰り返し)にはならないのでしょうか?

    ③僕の場合オルタ90A(劣化あり)の場合、そもそもDCDC60Aは大きすぎるのでしょうか?
    また60Aでは使わないほうがいいのか?(LCで30Aにして使用)また、高速走行などの場合つかって問題ないのでしょうか?
    そもそも今回の件に60Aも40Aも30Aも関係ないのでしょうか?

    ④このような場合(もしくは走行充電付きの車の場合)、メインバッテリーもディープサイクルにしたほうが安全なのでしょうか?(今回は買ったばかりですが、電圧の上下が激しいので、次回の参考です)

    ⑤他メーカーの走行充電器と比べた場合RENOGYが特別なのでしょうか?他メーカーも同じような仕様なのでしょうか?また交換するとしたらおすすめの走行充電器はありますでしょうか?(僕はすべてRENOGYにしていました)

    ながながと申し訳ございません。

    あまりにも的を得た投稿でしたので思わず聞いてしまいました。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    • simejisway より:

      笹◯○◯さま コメントありがとうございます。
      私も電気に詳しいわけではないのですがコメント返します。 
      間違ったことを言ったらどなたか訂正よろしくお願いします!

      最初に。私のducatoは2007年式で充電制御車ではないです。もし充電制御車であれば私は全く知識がありません。

      ①について
      下記記事でも書きましたがRENOGY DCDC走行充電器はメインバッテリーが8V〜16VDCの時に動作します。
      この「8V」が鬼畜なのです。 メインバッテリーが10V台になったらもうヤバいですよね? 
      https://simejisway.com/simeji/?p=27123

      オルタネーターは通常はメインバッテリーにつながっていると思います。
      オルタネーターが発電した電気はメインバッテリーに入りますが、
      この時に「オルタネータ発電量>DCDC走行充電器+電装品」であればメインバッテリーは減りません。
      もしオルタネーターの発電量が必要量を下回った時にメインバッテリーから電気を持っていきます。
      このときの閾値が8V! 11.5Vくらいでやめてくれれば良いのに8Vまで持っていき続けます。
      そりゃ、バッテリー上がりになります。 まさに鬼畜。
      なお、当然ですがサブバッテリーが満タンであれば充電に電気を持っていかれないのでメインバッテリーに充電されるはずです。

      ②について
      下記記事で書いていますがシガーソケットにさすだけの簡単電圧計を使っています。
      https://simejisway.com/simeji/?p=27176
      電圧を見ていると私のDUCATOの場合は昼で電装品の利用が少ない時でも60Aで充電は不安です。
      使うとしたらおそらく昼間に高速道路を走るときくらいだと思います。
      ストップ&ゴーの多い街中で走行充電が必要ならは半分の30A充電モードにします。
      渋滞時、アイドリング時は走行充電器のスイッチは切っています。
      なお、サブバッテリーの状態確認はBT-2などバッテリーモニターを利用しています。

      ③について
      私のDUCATOには60Aの走行充電器は大きすぎました(^▽^;)
      基本はLC接続で30A充電器として使うつもりです。日中の高速道路移動などでは60Aで。
      40、30だったらどうなるかは電装品によったりもするのでなんとも言えませんが大は小を兼ねると信じてます。
      なお、シガーソケットの電圧計は安いですがあると安心でした。
      ちなみにDCDC走行充電器は鬼畜ですがソーラーと走行充電器がくっついたタイプはもっと紳士的な仕様なようです。

      ④について
      私は家庭用エアコンなど電気を喰う家電製品を使う機会がおおいので鬼畜仕様を飼い慣らす方向でいきます。

      ⑤について
      全てのメーカーを知っているわけではありませんが、この鬼畜仕様はRENOGY DCDC走行充電器だけかもしれません。

      最後に
      まちがってたらごめんなさい [壁]_・)チラッ