市営住宅から退去。 退去費用、遺品整理、原状回復はこれくらいでした。

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40年近く住んでいた市営住宅から退去することになりました。

市営住宅とは…

県営住宅や市営住宅などの公営住宅って私には4階建くらいでエレベータがないイメージでしたが、今はマンションのような市営住宅もあるようです。 そして入居には住宅に困っていること、所得が基準内でないとダメなようです。 

実際に市営住宅のしおりの最初にかかれているのは下記の記述です。

市営住宅は、市民生活の安定と社会福祉の増進に資するため、住宅に困窮する比較的所得の低い市民に対し、低廉な家賃で賃貸することを目的として、国の補助金と市民の負担で建設された住宅であり、公共物です。

https://toyama-shieijutaku.net/application/

「住宅に困窮する低所得者」とはなかなか辛辣でストレートな表現ですが、夫婦と子供一人の3人で住むとして世帯年収3,995,999円以下である必要があることがわかります。 税引き前332,999円/月って「比較的所得の低い市民」なのか…。 富山だと土地も安く、賃貸アパートや賃貸住宅の家賃が住宅ローンと変わらない額なので、一戸建て住宅を建てるまでの繋ぎにしてる人も多い気がします。

区分収入基準年間所得基準額
世帯人数1人世帯人数2人世帯人数3人世帯人数4人
一般世帯収入月額
158,000円以下
0円から1,896,011円
(2,967,999円以下)
0円から2,276,011円
(3,511,999円以下)
0円から2,656,011円
3,995,999円以下
0円から3,036,011円
(4,471,999円以下)
裁量世帯収入月額
214,000円以下
0円から2,568,011円
(3,887,999円以下)
0円から2,948,011円
(4,363,999円以下)
0円から3,328,011円
(4,835,999円以下)
0円から3,708,011円
(5,311,999円以下)
https://toyama-shieijutaku.net/application/about/

富山市営住宅管理事務所のサイトではでは入居状況が確認できます。 空き個数の記載もあります。

市営住宅の前提条件

最近の状況はわかりませんが以前は市営住宅の駐車場に高級車がとまっていることが多かった記憶があるので基準が厳しくなってきているのかも。 

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片付けは自分だけでできるか?

遺品整理の業者に頼むか、自分たちで片付けるのか悩むところです。 なんといっても安くないお金がかかります。 引越しであれば未来につながりますが、遺品整理は…。 さて、がんばって片付けようとしている途中の図ですがとても片付くとは思えなくなってきていました。 左に見える食器棚なんてどうやって持ち込んだの?

片付け前の台所

こちらの部屋にはタンス x2です。 大きなものが食器棚 x1とタンス x2となりました。 この部屋だけでもエアコン撤去、照明撤去、カーテンレール撤去、網戸撤去、ベランダ清掃など盛りだくさんの作業があります。

片付け前の部屋1

こちらの部屋にもタンス x2です。 ここまでで食器棚 x1、タンス x4です。 手前左にはベッド(マットレス、ベッドフレーム)もあります。 2〜3トン積トラックの大きさだったら重さよりも大きさでいっぱいになりそう。 ちなみに遺品整理業者に見積をしたうちの1社はトラック1台25万とのことでした。 全部で何台いるんだ?

片付け前の部屋2

市営住宅の場合、トイレに設置した温水洗浄便座は元に戻す必要があります。

温水洗浄便座は元に戻す必要あり

数少ない置いていって良いものの一つが浴槽とガス風呂釜です。 

撤去不要の浴槽
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退去の案内

退去する場合には「退去の手続き」が必要がです。 国土交通省が平成8年~9年度ころから退去時のトラブル防止のガイドラインを作り、数年ごとに「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」をアップデートしています。 現在は原状回復のルールが明文化されましたがあくまでも民間賃貸住宅向けなのと新規契約でのお話で公営住宅や特約など契約が優先されるそう。

改正民法(令和2年4月1日施行)では、賃借人の原状回復義務に関するルールが 明文化され、通常損耗や経年変化については賃借人が原状回復義務を負わないこと が明記されました

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001611293.pdf

退去時の修繕料は約10年住んだら10割負担。障子と鍵は全額負担です(平成8年~9年度以前の入居者は特例あり)。

退去の手続きについて

退去時の掃除、修繕料などの案内はこちら。 入居者の負担が大きくないですか?

退去時の修繕料について
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業者すげぇ

市営住宅退去チェックシートです。 引き渡しまでの期間の短さ、物量の多さ、作業の多さから結局業者にお願いすることにしました。 

市営住宅退去チェックシート

「退去検査前に撤去をお願いしているもの」には撤去しておかないと高額な撤去作業料金を請求されてしまうので注意です。 網戸は破けていないきれいな状態であれば置いていってよいですが、やぶれてるなら処分。 最初に用意されている障子戸は必要です。捨すてちゃだめですよ。

退去検査前に撤去をお願いしているもの

ほとんどは取り外す(撤去)だけで良いのですがトイレだけは別。 温水洗浄便座については蓋と便座だけの標準品に戻す必要があります。 戻さないと「多機能便座撤去代金 5,000円」と「普通便座蓋設置 7,000円」が請求されることになります。 近くのホームセンターへ買いに行きましたが、ただの蓋と便座なんて今は売っておらず結局Amazonで買いました。

台所の食器棚はもちろんガス台、瞬間湯沸かし器は撤去、最初のタンス2棹ももちろん何もかもきれいさっぱり。 3人〜4人ほどで作業されていましたが4時間ほどで完了でした。 業者スゲェ。

撤去後の居間

水回り方向。ガス台、瞬間湯沸かし器も無くなりました。

撤去後の台所

物置のようになっていた4畳半もなにもありません。 照明器具、カーテンレールも撤去済み。

撤去後の四畳半

見積合わせの結果、お願いしたのはコチラの遺品整理プログレス・ASKメモリアルさん。 担当は好印象な方でした。

遺品整理業ASKの名刺
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ご請求

退去検査前に軽く掃き掃除、壁を拭いたりくらいはしましたがクリーニング業者を使ってキレイに!まではしていません。 再度クリーニング業者が入ることが予想されたためです。 

そして退去検査当日、再雇用されたのかな?くらいの方が検査に来られました。 検査自体はモノが残っていないか、襖や障子戸などの数があるか、を手際よく見て回って15分くらいで終わったと思います。 今ドキ!って思ったのはデータをノートパソコンに入力して、バッテリー内蔵モバイルプリンタで「市営住宅退去検査書 兼 修繕料明細書」を印刷した書類を渡されたことです。

明細を見ると部屋によって畳、障子、襖などの枚数などが基本情報が記載されています。 全額負担でなく0.8掛けとなっている部分は例のガイドラインのおかげか令和8−9年以前から住んでいる場合に特例措置でちょっとお安くなっている部分です(令和9年以降の取り決めは未確認)。 それでも合計176,000円ほどのご請求となりました。 

市営住宅退去検査書兼修繕料明細書

そしてコチラは遺品整理プログレス加盟のアスクさんのお見積書。 市営住宅でエレベータの無い4階から階段で運び出すことを考えると安い料金と思います。 なお、20%値引きはWEBから申し込んだ時の値引きです。 残念な点は2つあって、WEB記載の電話番号にかけると電話取次を委託されてるの?って思うおばちゃんが地域の担当に連絡して担当から連絡させますしか言わないことと、富山の住所が電気ビルでそこってめっちゃレンタルオフィスやん?っていうアスクさんとは関係のないところ。 この2点のおかげでものすごく怪しげな業者感を受けるのはもったいないかな。

地域の担当となったアスクさんにバトンが渡ってからは全く問題ないです。 市営住宅のこともわかっていたし。 見積をお願いして100万だと言われたもう一社は市営住宅の◯棟まで辿り着けなかったしね。

遺品整理業者ASKの見積書
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