MACでテレビを見るぞ第二段。Windows用ソフトウェアでDTCP-IP対応のソニーのPC TV Plusに挑戦します。 仮想環境構築ソフトParallelsがバージョンアップでDirectX11に対応したことで、あなたのパソコンがテレビになるか?!
追記2021年4月18日
macOS Big Sur + Parallels16 + Windows10 Ver.2004 + PC TV Plus Ver.4.6の環境で再生できました。(おそらく環境によって設定は必要です)
あなたのパソコンがテレビになる
視聴、録画、書き出しまで対応してるDTCP-IP対応ソフトウェアでは唯一じゃないか?ってくらい対応の少ないパソコン用ソフトウェア。 パソコン用はメーカーから悪の巣窟のような扱い。まぁ、悪いことをたくらむ&やるお方がいて助かる部分もあったり困ったり。
PC TV Plus とホームサーバー機能搭載のテレビ機器があれば、あなたのパソコンがテレビになります。接続機器のチューナーを利用して、地上/BS/110度CSデジタル放送、ひかりTVテレビサービス、auひかりテレビサービス、スカパー!プレミアムサービス、J:COM TVを視聴できます。テレビ機器とはホームネットワーク経由で接続。LANケーブルはもちろんWi-Fiで接続できるので、家じゅうの好きな場所からアクセスして放送中の番組や録画番組を楽しめます。
価格は安くて3,000円/台と良心的な価格。
nasune、ブルーレイディスクレコーダー、テレビ、RECBOX、ひかりTV、スカパー!、JCOM、auひかりに対応です。 過去auひかりに加入していてアイオーデータ機器のRECBOX/HVL-AVに保存してたビデオも今利用しているひかりTVもこのソフトウェアで見られるんです!すげぇ!
ソニーストア限定 PC TV Plus
ParallelsがDirectX 11対応
Parallels DesktopはBoot Campと異なり再起動不要でWindowsが動きます。 以前からParallelsを利用しており、macOSの大型アップデートのたびに(必要に迫られて)アップグレードしてきました。
今回のバージョン15へのアップグレードを決心させたのはDirectX 11への対応です。14の時は起動もしなかったPC TV Plusが起動するかもしれません! AMD Radeon搭載モデルなら最大 15%の高速化でゲームも動くらしい。
バージョン 15 は、DirectX 9、DirectX 10 および DirectX 11 をサポートします。すべて Apple Metal® 経由です。*DirectX 11 のサポートにより、Autodesk 3ds Max 2020、Lumion、ArcGIS Pro、Master Series、FIFA 19、Age of Empires、Fallout 4 など、高度なグラフィック機能が要求されるアプリケーションやゲームを実行することができます。
なお、試した環境は下記の通り。Windowsのシステムで確認するとCPUはintel Core i5-6267Uとなっています。2016年のMACってCPUは第6世代でメモリはDDR3です。
- macOS Catalina 10.15.4
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)
- プロセッサ 2.9 GHz デュアルコアIntel Core i5
- メモリ 8 GB 2133 MHz LPDDR3
- グラフィックス Intel Iris Graphics 550 1536 MB
Parallels Desktopの現行品はmacOS Big Surに対応したパッケージ。
もちろんWindowsも必要っす。
parallelsを最新のバージョン15にアップデートした後のWindowsシステム情報です。MacBook Pro 2016のradeon非搭載モデルです。 これだけを見る限り、できそうにない予感しかしない…(*゚ー゚)
- DirectX Version: DirectX 12
- Card name: Parallels Display Adapter (WDDM)
- Manufacturer: Parallels
- Chip type: Virtual Adapter
PC TV Plus を試す
バージョン14のときは起動すらしなかったPC TV Plusですがちゃんと起動しました。 MACでparallelsを動かしてWindowsを走らせてPC TV Plusを起動させるという何重苦も背負ってですから感動ものです。
起動画面です。 情報量が多く画面めいっぱい使ってしまう系です。
さすがにCPUの負荷は予想通りの高めですが他に重い処理をしていないので問題ないです。 ただ、インストール直後は問題は発生せず起動し、放送中番組の表示や録画済み番組の再生もできました。 そこで他のサーバーを追加設定をしたりしているうちにハードウェアアクセサレータのエラー発生するようになってしまったのです。 何がトリガーになったのかわからず。まずはDXVA、ビデオレンダラ設定を試します。 なおDXVAはDirectX Video Accelerationの略で、EVRはEnhanced Video Rendererの略です。
DXVA-OFF/EVR-OFF
両方ともOFFにしてみます。ちゃんと表示されています。CPU負荷は82%です。
カクカクしたりはないので画質を落とす設定は変えません。
DXVA-OFF/EVR-ON
ちゃんと表示されます。CPU負荷は78%です。
EVRにチェックをいれます。
エラー発生
DXVAにチェックを入れるとエラーが発生しました。「ハードウェアアクセサレータによる再生を利用できません」と怒られます。
DXVAを有効にするとダメなようです。
どちらのパターンも同様です。
ブルーレイに書き出す
NASにある番組を書き出す
Parallelsを使ってwindows10 on Macな状態でブルーレイが焼けるのか試してみます。PC TV Plus体験版には1時間までの書き出しの条件があります。 経験上書き出しに失敗すると録画は無くなってしまうのでちょっと古めのデータを使用します。
アイオーデータ機器のRECBOX/HVL-AVというネットワークハードディスクの中に保存していた番組で書き出しを試そうと思いましたが処理が続行できないとの表示。理由と思われる内容2点の記載がありますがよくわからない。
- 機器がダウンロード型ムーブに対応していない。
- 指定した番組のダウンロード・書き出しが機器で制限されている。
PC TV Plusの設定で「サーバー機能を利用する」に変更してもPC TV PlusからRECBOX/HVL-AVに保存したデータを呼び込んで書き込みはできませんでした。 機器同士の組み合わせなのか、録画データが現在利用している「ひかりTV」のものではなく、過去利用していた「auひかり」時代の録画データだからなのか理由はわかりません。
ほな、RECBOX/HVL-AV側からデータの移動指示を出したらいいやんけ( º言º` ) と思いつき試します。先程のサーバー設定をしているのでちゃんとRECBOX/HVL-AVからの移動先にPC TV Plusが見えます。 ただしPC TV Plus体験版だとこの機能は15分間のみ。
転送時間だけで15分を超える気がしてきたので意地を張るのはやめて今回はあきらめます。
ローカルに保存した番組を書き出す
ローカルといってもパソコン側に保存するわけではなく、ひかりTVのセットアップボックスとUSB接続でつながっているハードディスクに番組を保存して、それをwindows10 on Macな環境で焼けるか試します。 何でも良かったのでその時放送していた番組を2分ほど録画します。 その番組の書き出しを選択すると「書き出し先」を探しに行きます。
ちゃんと接続しているPioneer製Blu-rayドライブ・BDR-XD04Jを見つけてくれました。エラーが出ているのはBDディスクではなくDVDディスクを入れたためです(^▽^;)
Pioneer パイオニア Win & Mac対応 BDXL対応 ポータブルブルーレイドライブ
書き出し開始!
注意事項が表示されます。
コピーワンスやムーブのみの番組で書き出し中に中断や失敗がおこった場合はその番組は消えて無くなるけどいいよね?
2分30秒ほどかかって書き込み完了しました。
ちゃんと拡張子M2TSという98Mバイトのファイルが出来上がってます。 VLCのアイコンがついてますがVLCでは再生できません。
ブルーレイを再生する
ここでまた躓きます。 Parallels利用のwindows10 on Macな環境ではブルーレイを再生できないことがわかったのです。 HDCPに対応していないというエラーがでます。 Windowsの方がいろいろなソフトウェア(フリーソフトを含む)があるのでこれは痛い。
Does Parallels Desktop support HDCP?
HDCP is not supported in Parallels Desktop. As a possible solution, we’d advise you to use the native macOS iTunes application to watch such videos on a built-in display as not all external displays are HDCP compliant.
HDCPはParallels Desktopではサポートされていません。 解決策としては、外部ディスプレイがすべて HDCP に対応しているわけではないため、macOS の iTunes アプリケーションを使用して内蔵ディスプレイで動画を視聴することをお勧めします。 DeepL翻訳
ということはMacで見ないといけないと言うこと。 AmazonでMac上で動作する体験版ブルーレイ再生ソフトを見つけたので再生テストしました。書き出した番組が見られるかどうかが目的だったのでとりあえずはOKです。
まとめ
以前使っていたMacBookAIR 2013と比較してMacBook Pro 2016の性能向上、macOSのバージョンアップ、Parallelsのバージョンアップによって動かなかったPC TV Plusが動作するようになったと思います。 現行MACだともっとCPU負荷が低くなるんだろうな!
なお普段ひかりTVの視聴はMACで動くピクセラ製ソフトウェアStationTV® Linkが使ってます。
コメント
parallels desktopのwindowsからpc tv plusでソニーレコーダのコンテンツやTV放送は再生されますか?
私の環境は、vmware fusionで試しましたが、仮想マシン上のディスプレイがHDCP対応でないため再生できないです。
よろしくお願いします。
コメントありがとうございます…
私のMacはMacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)で、まだCatalina 10.15.7です。
Parallels Desktop 15 for Macのバージョンは15.1.5となっており、最新の16へはmacOS Big Surへのアップデート後に考えています。
なお、WindowsのバージョンはWindows 10 Pro バージョン2004となっています。
私はソニー製レコーダーを所有していないため確認はできませんがひかりTVは録画している番組の再生はもちろん、放送中の番組も再生できます。
さらに以前auテレビで録画した番組はアイオーデータのRECBOXに移動し保存していますがそれらの番組も再生可能です。
環境に左右される部分もあると思うのですが使えれば便利ですょ。