前回の記事では、屋根への固定手段が既製品では長さ不足という課題を残したまま終わりました。今回は名古屋・ポートメッセで開催されたクリエイターズマーケットvol.50への初めての滞在型出展。実際に屋根へソーラーを広げてみると、固定うんぬん以前に、もっと単純な落とし穴にぶつかりました。
屋根置きソーラーの盲点「ケーブルでドアが閉まらない」問題
イベント時には一旦駐車場に入ると移動はしません。走行充電は期待できないため、今回は400Wソーラーパネルをキャンピングカーの屋根の上に設置して臨みました。前回の実験では発電量そのものは期待できる結果でしたが、実際に使ってみて初めてわかった問題がケーブルの引き回しです。

ソーラー用ケーブルを挟んだままではドアを閉められません。屋根の上に設置する分には本来不要な問題ですが、ソーラー充電ケーブルは固くて取り回しが悪く、隙間に通すこと自体が一苦労でした。

屋根の上に設置する際には不要ですが今後必要になる可能性もあるので延長ケーブルも検討します。 ソーラー充電ケーブルって固くて取り回しが悪いです。

DELTA Proに直接繋ぐだけなら400Wソーラーパネルに付属するXT60iケーブル(LMC4-XT60I-2.5M)でOKですが、この問題を解決するには専用のケーブルが必要でした。
EcoFlowに聞いても解消しない仕様の謎
EcoFlowには別売りの純正ケーブルとしてフラットケーブルと延長ケーブルが用意されています。ここで気になったのが、ソーラーパネルに付属するケーブルはXT60iなのに、オプションの延長ケーブルはXT60iではなくXT60であること。そこでEcoFlowにチャットで「XT60iには通信機能があるが、延長ケーブルはXT60で通信機能がない。組み合わせて問題ないか?」と確認してみました。
結果はメダパニ回答で疑問は解消せず。それどころか、チャット回答ではXT60は10Aまで対応とあるのに、商品説明では8Aと表記が食い違っていることに気づいてしまい、疑問は増える始末でした。前回のパススルー充電の件といい、EcoFlowは公式情報同士が微妙に食い違うことがあるようです。これは買って自分で試すしかない、と割り切って購入することにしました。

購入したケーブル2種
まず、ドアや窓の隙間を通すために購入したのがEcoFlow Super Flat MC4 Cable(型番:EFL-SuperFlatMC4Cable)です。

ポータブル電源とソーラーパネルを接続するための両端MC4コネクター付きケーブルです。そのフラットな形状から、壁に穴を開けずに、窓やドアの下の隙間からソーラーパネルを家の中のポータブル電源に接続できます。

ケーブル厚さは1.5mm・長さ0.5mで、まさに「ドアの隙間を通す」ための製品です。「E346850 RU AWM STYLE 2468 80℃ 300V 14AWG VW-1 CRU AWM Ⅰ/Ⅱ A/B」と表記があり、RUはRecognized Component Markという完成品になる前の部品認定とのことでした。

もう一つ購入したのが、XT60仕様のソーラー充電延長ケーブル・EcoFlow MC4 Extended Cable-3m(型番EFMC4-3m)です。ケーブルは2本が1本ずつビニール袋に入って箱に入っているだけのシンプルな内容物でした。
「TUV SUD IEC62930 62930 IEC 131 EN50618:2014 H1Z2Z2-K 1X4.0㎟ -40℃ to +90℃ DC 1500V NINGBO ZHIHENG CABLE CO.,LTD. HALOGEN FREE LOW SMOKE」という表記があり、Amazonでも多くの互換品が出回っていますが、今回は安心の純正品を選びました。

イベント当日、フラットケーブルの実戦投入
イベント会場はポートメッセ名古屋、期間は二日間です。コギゾイの出店中もDELTA Proに接続したエアコンは稼働させ続けます。ドアを閉めるために購入したスーパーフラットケーブルもここで実際に接続してみました。

ソーラパネル設置中にもドアを閉めるために購入したスーパーフラットケーブルを接続します。

今回はドアに挟み込みましたが、実際にやってみるとドアよりもドア横のアクリル窓の隙間を通す方がよかったかもしれません。この辺りは設置場所によって最適解が変わりそうです。

天気予報よりも晴れ間が多かった土曜日は、ソーラー発電とエアコン稼働の差が約100Wで収まり、夕暮れまで十分にバッテリーを温存できました。ただし当日の天気予報は、土曜の日中はずっと曇りで夜から雨、翌日曜はずっと雨という予想。気温30℃で雨なら湿度も高く、エアコンは欠かせないのにソーラー発電は望めないという、まさに次の課題が見えてきた形です。

まとめ|ケーブル問題は解決、天候リスクは次回へ
フラットケーブルと延長ケーブルの追加で、屋根置きソーラーの「ドアが閉まらない」問題は解決できました。ただ、この二日間で見えてきたのは晴天時は問題ないが、曇天・雨天が続くと途端に電源が心もとなくなるという弱点です。日曜の雨天でどこまで持ちこたえられたのか、そしてもっと過酷な猛暑二日間ではどうなるのか——次の東京ビッグサイトでの検証記事で詳しく取り上げています。

余談ですが、今回の遠征ではSwitchBotのバッテリー式サーキュレーターも導入しました。一泊二日程度なら電源に繋がなくて良いので、こちらも便利に使えそうです。

コギゾイの出店中もDELTA Proに接続したエアコンは稼働してました。

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