前回の記事ではDELTA PROと400Wソーラーパネルの開梱・設置までを紹介しました。ここからが本題です。真夏のエアコンフル稼働に、ソーラー発電はどこまで対抗できるのか? 実際に数値を追いながら、その攻防とEcoFlowサポートに問い合わせた「ある矛盾」まで検証していきます。
ソーラーパネルを設置する
でかい、重い、EcoFlowの400Wソーラーパネルを展開します。「設置簡単」「角度調節可能」が売り文句ですが、それなりの体力があることが前提です。運動不足のおっさんは400Wの高出力と引き換えとがんばるしかありません。

太陽の向きに合わせて自由に駐車できるなら、ただ立てかけるのもアリです。1セットで12〜14時間、2セットで6〜12時間、3セットあれば4〜8時間でDELTA Proを満充電にできるとのこと。

ある程度太陽が上がれば地べた置きでOK。展開サイズは約236.5cm×105.8cmで、IP68防水防塵なので踏まなければ大丈夫です。

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太陽光発電とエアコン消費電力、シーソーゲームの実況
キャンピングカーに積んでいるのは一般的な6〜8畳用の家庭用100V仕様エアコンです。エアコンのコンセントをDELTA Proに繋ぎ、ソーラーパネルの発電入力も同様にDELTA Proに繋ぎます。ここから、条件を変えながら入力と出力の綱引きを実測していきます。
まず電気製品を何も使わない状態。ソーラー発電346W入力のみで、残量71%から満充電まで3時間26分という表示が出ました。ただしソーラー入力は一定ではないため、実際にはそう単純にはいきません。

次に100Vの小型扇風機を稼働。ソーラー入力273W、出力32Wで、充電量が消費量を上回るため、いずれ満充電になる計算です。

そしていよいよ本命のエアコンを稼働。数十秒でDELTA Proの出力は840Wを超えてきました。ここでシーソーは一気に消費側へ傾きます。

ここで一度、条件を整理してみます。
| 状態 | ソーラー入力 | エアコン出力 | 収支 |
|---|---|---|---|
| 扇風機のみ稼働 | 273W | 32W | 充電優勢 |
| エアコン強稼働直後 | 284W | 841W | 消費優勢(−557W) |
| 設定温度を調整後 | 314W | 340W | ほぼ均衡 |
出力841W−入力284W=557Wでエアコンを動かしている計算で、この状態のままだと6時間6分は使える表示でした。ですがまだ午前10時前。このまま6時間使えても午後4時とまだまだ暑い時間帯です。これは困る。
そこでエアコンの設定温度を調整します。室内の温度が下がることは重要ですが、湿度が下がればかなり過ごしやすくなるからです。ソーラー314W入力に対してエアコン340W出力とほぼイコールの状態になり、この均衡が保てれば日没まで持ちそうです。

つまり「設定温度を室温にどこまで近づけられるか」が、ソーラーだけでエアコンを乗り切れるかどうかの分かれ目になりそうです。もしくは400Wソーラーパネルをもう一つ買うか!?
バッテリーの寿命を縮めない使い方とパススルーの矛盾
バッテリーに良くないと言われている使い方は主に2つあります。①「完全に使い切る」については、ソーラー入力があってもエアコンが800Wを使い続ければいずれバッテリーが無くなるため、完全放電までに止める注意が必要です。②「100%充電(満充電)を繰り返す」については、扇風機などソーラー入力が電気使用量を上回ればいずれ満充電になりますが、電気を使えば減る→充電100%→減るのサイクル(DELTA Proの場合サイクル3500回以上)が寿命を縮めるようです。

ただ②についてはソーラー入力のパススルー対応とわざわざ太字強調で表記があるので、パススルーしてくれるならサイクルは気にしなくてよいはず、と考えていました。実際、EcoFlow公式ブログにはこうあります。
アウトドアや緊急時の利用を想定している方は、EcoFlowが販売する大容量かつ高機能なポータブル電源をご検討ください。EcoFlow製品ならソーラーパネルを用いたパススルー充電も行えるため、より効率的でコスト負担を抑えた運用が可能です。
https://blog.ecoflow.com/jp/pass-through/#i-3
だがしかし! 念のためメールで質問したところ、EcoFlowサポートセンターからの回答は真逆でした。
お世話になっております。
EcoFlow Technology Japan(エコフロー・テクノロジージャパン)サポートセンターです。ご返信いただきありがとうございます。
ご質問いただきました内容に関しまして、回答いたします。
<回答>
恐れ入りますが、弊社のポータブル電源はソーラー入力のみの場合は、
パススルーモードになりません、ご期待に沿えず申し訳ございません。
パススルーは家庭用ACコンセントとAC電化製品の間に製品を接続することで、
電力がポータブル電源からではなく家庭用コンセントから供給されるものでございます。
実際の電源供給は、ポータブル電源からではなく、壁のACコンセントからとなります。
ソーラー入力充電同時にAC放電の場合は、先にポータブル電源のバッテリーにDC電力充電いたします、
内蔵インバーターでAC電力に変更して、電気製品に電量供給いたします。ご参考になれば幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
つまり「パススルー」という言葉が指すのは家庭用ACコンセント経由の給電のことで、ソーラー入力はそもそもその対象外、というのがサポートの見解です。素人考えでもソーラー入力は100Vではないので「パススルーではない」というメール回答の方が筋が通っている気がしますが、公式ブログの表現とは食い違ったままです。ソーラー運用がメインの方は、100%充電を繰り返す使い方になっていないか一度確認しておいた方が良さそうです。
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屋根への固定方法は次の課題
実際に出かけた際に駐車場などで大っぴらにソーラーパネルを広げることはできないので、キャンピングカーの屋根に展開する方法を考えます。

そんなに小さくないキャンピングカーですが、400Wソーラーパネルは大きく展開方法に困ります。設置場所の候補は2つ。
①ベストポジションですが下に先客のソーラーパネル1枚がある問題、

②バンクベッドの上ですが太陽の当たり方がバラけて発電量が落ちるかもしれません。

ソーラーパネルにはいくつかフックを取り付ける穴が設けられています。 ソーラーパネル自体の重量が16kgあるので少々の風で飛ばされてしまうことはないと思いますが固定はしたいところ。

バーストナーA576にはルーフレールの装備があるので、ベースバーを取り付けてその上にソーラーパネルを載せる作戦も検討します。左右のルーフレール間距離を測ると228cm。ベースバーは230cm以上必要な計算です。

見つけられた最長はThule(スーリー) のスクエアバー TH767で長さ220cmのスチール製強化スクエアバーですが、220cmでは足りません。この固定問題は解決できないまま、結局は毎回手作業で屋根に上げ下げする運用が続くことになります(この続きは③④の遠征記事で実際どうなったか紹介しています)。
この検証でわかったこと
今回の実測でわかったのは、①ソーラー入力とエアコン消費電力はほぼ拮抗する場面もあるが、設定温度次第で簡単に逆転する、②パススルー充電はソーラー入力には適用されず、100%充電を繰り返す使い方は避けた方が良い、③屋根への固定手段は既製品では長さが足りず未解決、という3点です。今までは稼働テストでしたが、6月末には実際のイベント出展という「本番」がやってきます。ここから先はトライ&エラーの実践編です。

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追記)2025年7月 EF DELTAの400Wソーラーパネルを2枚に増やしてエアコン稼働時間を増やす方法を模索中です。

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コメント
やはりもう一枚欲しい所ですね。
とやると、屋根のバーは4本用意しておくと良いと思います。
高級なキャリアーのバー出なくても、アルミパイプや、いっそイレクタでも結構大丈夫ですよ。
イレクターって何?って調べちゃいました。
確かによさげですねー。 コット買って上に置くか?とか考えてましたがイレクタの方が安く上がるかも。
ソーラー2枚あったらしあわせになれそうですが、筋トレしないと屋根まで持って上がることができなくなりそうです(・”・;)