暗電流や実際にパッテリーからでている電流を測る目的でクランプメーターを購入しました。 AC電流はもちろんDC電流も測れて、結果はBluetoothでスマホアプリで確認できるスグレモノです。これでリポバッテリーの実力がわかるかな?
AC/DCの電流を測れるデジタルクランプメーター
5,000円ほどでAC/DCの電流を測れるクランプメーターです。 これくらいの価格より安いとAC電流しか測れなかったりするので注意です。
BTMETER 570C-APPはBluetoothでスマホアプリで繋がって見られるスグレモノ。
3種類のケーブルも付属してます。
多機能っぽいですが角刈りは直流電流が測れればいいのです。
英文と自動翻訳っぽいマニュアルが付属します。
Amazonの商品紹介ページで特長が紹介されています。
・4000カウントのオートレンジ、AC/DC電圧、AC/DC電流、静電容量測定、電気抵抗、頻度測定、温度、ダイオードとオンオフテスト、頻度、導通測定、低電力表示、LCDディスプレイ、相対値、データホールド、バックライト、 オートパワーオフ。
・AC DCアンペアボルトオームなどのためにAPPでアナログ、カーブグラフで電流、最大、最小、平均測定値とタイミングを表示します。Android/ IOS電話との自動接続が簡単で、遠隔制御、モニター、連続テストができます。 TXT、Excelにファイルを保存する。
・-20〜1000℃の高温を測定するための拡張可能な熱電対プローブサポートが付属しており、自動ラジエーター温度のテストが簡単にできます。 きちんとした明るいバックライトLCDディスプレイ、ビッグジョーキャリバーサイズ1.77インチ(45mm)
・BT-570CAPPクランプメータ現場での落下や荒れた状況にも耐えるようにエッジカバー付きで頑丈に設計されています。 定格IEC 61010-1、CAT IV 600V、CAT III 1000V、クラス2、二重絶縁安全規格非接触アンプメーター。
いろいろ測定し直してみる
前回、照明やドライヤーなどいろいろな電化製品の使用して何時間くらい使えるのかテストしました。
インバーター経由で100Vを供給される機器はワットメーターで測ることができます。
新商品に変わってます!
でも、インバーターを介さないキャンピングカー内の照明や暗電流はワットメーターではわかりません。
そこで登場したのがクランプメーターなのです。 これで暗電流やインバーター自身のロスを含めた電流がわかります。
BTMETER 570C-APPの場合、0調整がないのでDC・200Aモードの相対値(REL)で測定したら良いみたい。
BTMETER BT-570C はスマホ用のアプリが提供されていてBluetooth接続したスマホアプリで確認できます。 写真はDC電流を測定しており、マイナス側に繋いでいるので-70.2Aという表示になっています。
下記のようにEXCELやCSVファイルで出力することも可能。
Index | Value | Type | Time |
0 | 5.4 | 16:35:54:891 | |
1 | 5.4 | 16:35:55:891 | |
2 | 5.4 | 16:35:56:891 | |
3 | 5.4 | 16:35:57:891 | |
4 | 5.4 | 16:35:58:880 | |
5 | 5.4 | 16:35:59:891 |
リポバッテリーのおさらい
ちょっと怪しい赤いリチウムイオンポリマーバッテリー。 12V・150Aの容量があり、もちろんBMSを内蔵していて残量も確認できます。
このリポバッテリーの仕様は…
連続放電流 80A
最大放電流 350A
低電圧自動停止 9V
満充電電圧 12.6V
車載バッテリーが12Vとなっているくらいなので車載機器の多くが12V前後を想定しているのだと思います。 12V直流を100V交流に変換してくれるインバーターの多くも入力電圧の範囲は10.5V以上だものね。 そう、リポバッテリーはの難点は電圧が低いことなんです。
POWERTITEの設定も見直しました。
合ってるのか間違っているのかわかりませんがこんな感じ。
BULK CH: 13.8V
FLOAT CH:12.6V
LVD:9.5V
LVR:10.0
インバーターのおさらい
キャンピングカーに積んでいるインバーターはSine Power 2000というもの。
仕様を確認すると…
低電圧警報:10.7V
低電圧遮断:10.0V
変換効率:85%以上
前回の結果から10.0Vまで使えるなら残量30%台まで使えそう。
電圧警報が鳴ったままになるけどね(^▽^;)
残量 | 100% | 85% | 81% | 72% | 54% | 52% | 47% |
電圧 | 12.6V | 11.8V | 11.7V | 11.4V | 11.0V | 10.9V | 10.8V |
インバーターの変換効率が85%ってことは赤い150Aのリポバッテリー全部をインバーター経由の電化製品(モーターなど以外)で使えたなら127.5Aまで使えるってこと(*゚ー゚)?
リポバッテリーから何アンペア出ている?
1200Wドライヤーのヘアケアモードは半分の600Wがカタログ値。 ヘアケアモードで試した際の全体W換算は 66A × 12V = 792W です。 インバーターの変換効率が85%とすると、ワットメーターの660W × 1.15 = 759W と、まぁそんなもんかな?って数字。
あまり電気を使わない無線LAN(モバイルルーター)とHomePodはワットメーターだと10W程度しですが、3.1Aを消費して37.2Wになっていることもわかりました。 なんでだ?
無線LAN(モバイルルータ)とHomePodにテレビを含めたテストでは7.3Aという結果。 先日のテストでは5時間でバッテリー残量は47%まで減りましたが計算では 150A ÷ 7.3A = 20.5時間 使えることになります。 ちょっと計算が合わないな…。 ちなみにテレビはポータロウ・SD-P120DTでカタログでは消費電力33Wの製品です。
計測日のFFヒーターフル回転時の電流値は3.7A。 150A ÷ 3.7A = 40.5時間 となります。 実際にはトルマの最低電圧が10.5Vだし、フル回転しようとする際の起動電力が足りないのか挙動がおかしくなるのでそんな長時間は使えません。
なお、暗電流0.1Aについて、この年式のバーストナーは凍結防止でトルマボイラー内の水を自動排水する装置に電磁弁を使っているのも理由のひとつと思われます。
ワットメーターに消費電力が表示されるのはインバーター経由となります。 照明やFFヒーターはバーストナーのEBL99を通して12Vが供給されます。
環境 | クランプメーター | ワットメーター | 全体W換算(測定A x 12V) | |
すべてOFF(暗電流測定) | 0.1A | – | 1.2W | |
インバーターON | モバイルルータ、HomePod | 3.1A | 10W | 37.2W |
メインパネルON | 照明のみ・明 | 1.0A | – | 12W |
照明のみ・中 | 0.6A | – | 7.2W | |
照明のみ・暗 | 0.4A | – | 4.8W | |
メインパネルON+照明・明+基本+テレビ | 7.3A | 38W | 87.6W | |
メインパネルON+照明・明+基本+ドライヤー | 66A | 660W | 792W | |
FFヒーター | 準備中 | 0.7A | – | 8.4W |
全開 | 3.7A | – | 44.4W |
※基本としているのはインバーターONと連動して動作する無線LANとHomePodの2点。
今後の予定
もう1個、同じバッテリーを買って並列で使用するつもりですが、その前に違うバッテリーでも試してみようと思ってます。
コメント
初めまして。
いつもブログを興味深く拝見させて頂いています。
リポバッテリーのテスト結果をみると、どうもバッテリーの容量が表示より少なそうに感じられますね。またリポバッテリーは電圧が低めなのでちょっと使いにくそうですね。
私はアリエクで買った3.2Vの400Aのリン酸鉄リチウムバッテリーを積みましたが、4個を直列で使うと13.2Vになり、過充電と過放電に気を付ければ、特にBMSなどを付けなくても大丈夫で、放電による電圧変化も少ないので、鉛バッテリーからの置き換えでは使いやすいですね。
リポバッテリーに深入りしないうちに、リン酸鉄のものに置き換えることも選択肢として検討されたら如何でしょうか。
Shunpapaさま
コメントありがとうございます!
材料を買って作る技量がないので安価な製品に飛びついたのですが、リポバッテリーの性質を楽しませてもらってます(^▽^;)
お友達からもShunpapaさまと同様にあまり深入りしない方がいいと言われてます。 バーストナーの電気の集中管理機器EBLがあるので鉛バッテリーのままがいいよとか、走行充電などはEBLを回避してるとか、EBLがこわれるかもしれよ、などいろいろ助言いただいているのです。
リポバッテリーはあまりみなさんが試していないので頑張って見てますが2007年式EBL搭載車にはつらいかも。 あ、最近のはリチウム対応かもしれないのでわかんないです。
お金がかからない程度にもうすこし頑張って見ますので、間違ってることを書いていたらご指摘をおねがいしまーす!