以前から謎だった凍結防止の電磁バルブが開き、ボイラーの水が排出される際、なぜか清水タンクの中の水も減ってしまうホラー現象。 その正体にせまる…(;゚Д゚)
Trumaのボイラー
今回の主役はこのお方。 トルマのボイラーと凍結防止の電磁弁です。
清水タンク
毎日乗っていることもあり、いつも半分くらい清水タンクには水を入れるようにしています。毎週日曜日に入れ替えです。
強制排出してみる
今回は実験のためボイラーが収納されている場所の手前右角にある電磁弁「electrical safety/drain valve」を開き、ボイラー内の水を強制排出させます。
水が排出され始めます。
あっという間に周りは水浸し。
結構な勢いで排出されます。
清水タンク残量まで減る
「electrical safety/drain valve」を開いてボイラーの水が抜けるのは通常の動作ですが、不思議なのはボイラーの中だけじゃなく自動で開く排水弁などない清水タンクの中の水が減ってしまう現象。 半分あった清水タンクの水が1/4になりました。
一晩経っても、走ってみても
次は「electrical safety/drain valve」を開いたまま一晩そのままにしておくことで、さらに清水タンクの残量が減るのか試しましたが結果は翌朝も残量は昨日と同じ値でした。
ちなみにこのまま走行しても減ることはありませんでした。
残量1/4ってこれくらい。
水を足してみる
はるか昔、理科の時間に「サイフォンの原理」の実験をしましたが、あの要領で抜けちゃうんだろうってことなので、じゃあすでにバランス取れてエアがかんでる状態なら水は抜けないよね?ってことで水を足してみます。 「electrical safety/drain valve」は開いたまま。
ちなみに半分の位置はこのあたり。
結果は「electrical safety/drain valve」を開けたまま水を足しても清水タンクの量は減りません。 もちろん走行しても減りません。 予想通りの結果になったのでちょっと安心。
この後、水が使えるように「electrical safety/drain valve」を閉じて各水栓タップを開いてエア抜きして水が出るようにしますが結構長い間ブヒブヒなってたいへんです(^▽^;)
ポンプの違い
水中ポンプ
バーストナーA576のタイプ。水中ポンプで清水タンクから水を送るタイプです。 36番が電磁弁「electrical safety/drain valve」です。
Fig.H:When using immersion pumps,a non-return valve (33-not included in the scope of supply) must be fitted between the pump and the first branch point (arrow points in directions of flow).
水中ポンプを使用する場合は、逆止弁(供給範囲に含まれていない33)をポンプと第1の分岐点(流れ方向の矢印点)との間に取り付ける必要があります。
水中ポンプ交換した際に選んだreich製TWINは一度送った水が戻ってこないように逆止弁を内蔵しているモデルです。
バーストナーの水中ポンプを交換するよー
圧力ポンプ
SHURFLOが多いのかな?距離が長かったりするとこちらの方が良いとか。
When using pressure pumps with high switching hysteresis, hot water may flow back via the cold water tap. As a means of preventing this vackflow, we recommend fitting a non-return valve (34-not included in scope of supply) between the outlet to the cold water tap and the drain valve.
高いスイッチングヒステリシスを有する圧力ポンプを使用する場合、温水は冷水タップを介して逆流することがある。 この逆流を防止する手段として、冷水タップの出口と排水弁の間に逆止弁(供給範囲に含まれない34)を取り付けることを推奨します。
The safety/drain valve
今回、「electrical safety/drain valve」で気になったのは太字の部分でバッテリーの電気を消費しているってこと。 ってことは電気がなくなると弁は開いちゃう?電磁弁だもんね(・”・;)
4度なのか8度なのか、Summer or Winterモードってなんやねん(*゚ー゚)?
The safety/drain valve is held closed by a electrical coil. To save battery power, we recommend to open the valve if the vehicleis not in use for a prolonged period! If the temperature at the safety/drain valve is less than 4°C, the water contents may discharge on its own accord if the appliance is not in operation (also if there is a failure)! To avoid water loss, switch the device on (Summer or Winter mode) and close the safety/drain valve at the control knob by raising it up (position a).Without heater operation, the safety/drain valve can only be closed again at temperatures above 8°C! The draining socket of the electrical safety/drain valve must always be kept clear(free from slush, ice, leaves etc. )! There shall be no guarantee claims for damage caused by frost!
安全/排水弁は、電気コイルによって閉じられた状態で保持される。 バッテリーの電力を節約するために、長期間使用しない場合はバルブを開くことをお勧めします。 安全/排水バルブの温度が4℃未満の場合、機器が動作していない場合(故障している場合も同様)、水の内容物が自ら放出されることがあります。 水の喪失を避けるために、デバイスをオンにして(夏モードまたは冬モード)、コントロールノブの安全/排水バルブを上にして(位置a)閉じます。ヒーターの操作なしで、安全/排水バルブは 8℃以上の温度! 電気安全/排水バルブの排水口は常に清潔に保たれていなければなりません(スラッシュ、氷、葉などがないこと)! 霜による損傷の保証請求はありません!
これは角刈りが乗ってるバーストナーについてるタイプ。デザイン的にも古いよね(^▽^;) 上部の丸いノブを持ち上げると電磁弁が閉まり、下ろすと弁は開きます(排水されます)。
Truma Frost Control Valve
2007年式のしめじ号@バーストナーは電気を使いましたが2010年式だとすでに「Truma Frost Control Valve」と呼ぶタイプに変わっているようです。 これは電気を使わないタイプですがやはり温度によってボイラー保護のため水を自動排出してくれます。 さあらパパさんのお話では「kとnは連動しているので独立に操作はできない。 kを縦にしてリリースするとn状態になり水が排出される 。 閉める時はkを横にしないとnをmの位置まで押し込む事が出来ない。 ただ、低温によりリリースされた時は、 kは横向のままnが飛び出す。」とのこと。
ebayだと送料まであわせると2万円超えるかな?
水の排出方法
冬季の水の排出方法。 これもさあらパパさん情報ですが寒冷地では抜け切らなかった水が凍結して悪さするので、水道管にエアーを送って水分を飛ばすそうです。
Draining the water heater. (1) Interrupt power for water pump (main switch or pump switch). (2)Open hot water taps in kitchen and bathroom. (3) Open electrical safety/drain valve at control knob by pressing in (position b). The water heater content is now emptied to the outside through the safety/drain valve. Place a bucket beneath the outlet to check whether the water content has completely drained away(12 litres!). There shall be no guarantee claims for damage caused by frost!
温水器を排水する。 (1)ウォーターポンプ(メインスイッチまたはポンプスイッチ)の割り込み電力。 (2)キッチンやバスルームに温水タップを開ける。 (3)コントロールノブの電気安全/排水バルブを押し込む(位置b)。 給湯器の内容物は安全/排水バルブを介して外部に排出されます。 コンセントの下にバケツを置き、水分が完全に排水されたかどうかを確認します(12リットル!)。 霜による損傷の保証請求はありません!
ホラー現象の正体
清水タンクの水がなくなってしまうホラー現象は、大方の予想通り「サイフォンの原理」のようです。 しめじ号のバーストナーの場合は清水タンクの残量1/4の状態でバランスが取れてるようですがクルマによっては全量無くなってしまうこともあると思います。
今回は半分の量で試しましたが、もちろん満タンでも同じです。 そう。旅行中だろうが「electrical safety/drain valve」が作動すると容赦なく無くなるのです。 困ったもんだ(ノ_・。)
おそらく「旅行中に車内の温度が4度(8度?)なんてないでしょ? 寒いもん。 FFヒーターを使って快適な旅行を!」 くらいなもんなんだろうな…(*゚ー゚)
コメント
なるほどー
参考になりました(^^)/
やはり緊急事態用にペアン(バイスプライヤー)を車載工具に積んでおくと良いですよ。
あとブチルゴム系の止水できるテープがあれば何とかなります。
この凍結防止弁ですが、サーモスタット機能をあきらめてよいなら、
ホームセンターで三又とコックを買っても3000円ぐらいなので、その方が安いし水漏れの心配もありません。私もこの手のトラブルは年2回ぐらい耳にします。
今回もいろいろアドバイスありがとうございました。
ボイラーの電磁弁はあっても良いので清水タンク付近にコックをつけようかなって考えてしまいますよね。
今は暑いので寒くなる冬までに考えようと思います。うまくつけられる場所ないかなぁ(*゚ー゚)
冬季(マイナス25度)の家の水抜きは何回もしているのですがデスレフは昨年初めて水抜きを行いました。
ただ水抜きが完璧に出来ているか心配で帰宅の途中確認に舞い戻ったことが有りました。
昨年11月1日マルメロの道の駅でサーモスタットが働いて水を全部失ってしまったことが有りました。
それ程寒くはなかったので油断をしていました、こんな事が有るとサーモスタット機能は有難迷惑(冬季水抜き忘れると困るけど)かもしれません。
お陰様で今回操作を再確認する事が出来ました、流石にコンセントの下に水受けを置いて排水量(12L)を確認するというのは気づかなくて目からうろこでした。
これで水量を確認できれば完璧ですね。有難うございました。
マイナス25度! 真夏のような今日の気温だと飛び込みたい世界ですね!(^▽^;)
サーモスタットは重要なのだと思いますが清水タンクの水まで持っていかないで!って感じです。
あと、12リットルはさすがに計ってられないですし清水タンクの水まで持っていかれると12リットル以上でるはず。( ▽|||)
富山は雪国と言ってもマイナス5度を下回る日が少ないくらいの地域ですからあまり気にもしていませんでしたが
さあらパパさんの指摘通り清水タンクの直近にコックをつけたほうが良いかもですねー!