アメリカのモータホームとRVパークは給排水や電気などフックアップ施設が充実したイメージですが、同じく休暇が長いヨーロッパのモーターホームとRVパークはちょっと様子が違うようです。
フックアップ
「HOOK-UP」は「接続する」という意味でモーターホーム(キャンピングカー)の場合は電気、水道の給水、排水、トイレのダンプ、テレビのアンテナ等のいずれか、もしくは複数が提供される施設です。 でも日本のRVパークと呼ばれる施設では電気だけが供給されるパターンが多いかな。 キャンプ場でキャンピングカーがOKになっていても電気以外まで提供される施設は少ないです。
実際に九州で利用したRVパークも電源だけでトイレは共同というよくあるパターンでした。
フックアップとして電気しか供給されない理由はたくさんあると思いますが、ひとつは日本の「キャンピングカーの仕様」だと思います。 日本のキャンピングカーは清水タンクとグレータンクがポリタンクだったりするし、トイレだってなかったりするから電気だけでOKなんだと思います。 コンビニも多いし温泉やスーパー銭湯など入浴施設もたくさんあるしね! 他には給排水を含めたフックアップに対応する「モーターホーム」が少ないこと。 バーストナーに乗っているので区画ごとの給水、排水、ダンプまでできなくてもいいけど、施設に1箇所それができればすごくありがたいです(๑′ᴗ‵๑)
長期滞在?アメリカってすげー
Fleetwood RVがYoutubeで公開している、「フルフックアップ」のセットアップ方法を確認したいと思います。フルフックアップの動画の他にアメリカのモーターホームってセントラルバキューム方式の掃除機がついてたり、すげーなアメリカ !って感じです。
RV Quick Tip – How To Connect to Full Hook-ups
さわやかなお兄さんがめっちゃ豪華なモータホームの前に登場。
「電源」「水道」「排水口」「TV」などが設備があります。 このうち「電源」「水道」「排水口」があればフルフックアップと呼ぶらしい。
まずは電気
コンセントの形状が30Aや50Aの容量の違いで変換ケーブルを用意しないといけないそうです。
30Aって普通の住宅のアンペア数と一緒じゃん (゚д゚)ハッ!!
防水とか大丈夫なのか気になる。
次は水道
シティーウォーターとの接続には減圧器を入れるらしい。 水道は水圧が高いのでそのまま繋ぐと壊れるそう。
RVパークによっては飲料に適したもの、適していないものとあるそうです。
このボンベは硬水を軟水に変えるフィルターで、硬水の地域はカルシウムが多いのでパイプやシャワーの目詰まり防止のために使います。
水の経路をバイパスにセットして、車外の蛇口を開ければ水道の圧力で水が出ます。 自宅同様に水を使いたい放題! うらやましい!
そしてテレビ
テレビのアンテナもつなぎます。
日本と同じっぽい
最後はダンプ
手を洗った排水、洗い物などをした時の排水を貯めるグレータンクやトイレの汚物を貯めるブラックタンクは同じホースをを使ってダンプ(排出)します。 そのセワホースの準備をしてますがなんとなく苦笑いしてる気がする(^▽^;)
透明になってるのはブラック→グレーとダンプ後にキレイになったか確認できるように。
地面にある穴にセワホースを接続。
準備完了
セットがおわったらさわやかな笑顔に戻りました。
車体の下に押し込んだらおしまい。
これだけ準備するとなると、一週間、二週間と滞在したくなるよね(^▽^;) アメリカのRVパークは全部こういうフックアップ設備があるだろうって思ってましたが、日本と同じで電気のみやドライ(なんもなし)ってのも多いようです。
ちょっと不思議なヨーロッパ
フランスのバカンスは五週間とか長期の休暇を取るイメージのあるヨーロッパ。 でもモータホームの設備はアメ車と違います。 モーターホームのレンタカーをしているMcRentがYoutubeで使い方を説明してくれてます。 McRentはサイトで「EUROPES LARGEST MOTORHOME RENTAL COMPANY」と謳っていますが、なんと日本でも営業しています! 訪日外国人向けらしく英語ですけどね。
McRentのサイトの中に「Download McRent Japan manual」あり、自由にダウンロードして読むことができますがとてもよくできてると思います。
動画は全部で19あります。レンタカー大手らしくYoutubeサイトでは各国語の言語でも作成されています。
紹介はキャブコン
しめじ号と似たようなカタチの第3世代Ducatoのモーターホームが登場。
給電設備
電気のコネクタはヨーロッパ系のモーターホーム共通なのかな。
トイレとダンプ処理
電気のソケットと反対側を歩く男性。
取り出しているのはトイレのブラックタンク。
そう!アメ車はセワホースを繋いで流しますがヨーロッパ車は手で運ばないといけないのです。 このカートリッジタイプなら一戸建てじゃなくても運んで自宅トイレで廃棄できますが、アメ車は下水枡がないと流せない! (゚д゚)ハッ!!
動画のダンプ場だと跳ね返りがありそうでちょっとコワイ(・”・;)
グレー排水
こちらは手を洗ったり、お皿を洗ったりしたあとのグレータンクの排水です。 これは先ほどのダンプ場所までホースを伸ばしておけば滞在中は開けっ放しでよいのかも。
わかりやすい給水方法
これは給水。水道ホースを清水タンクにつっこんで水を入れます。アメ車のような手間はありませんが清水タンクの水の残量は気にし続ける必要があります。
基本は同じヨーロッパ車のバーストナー・しめじ号と同じですね。
バーストナーA576の場合
最近のモデルは1箇所に集められているようですが、この頃のモーターホームは給電、給水の場所は離れています。 丸いのはトルマボイラーの煙突で、その右の白い四角はテレビのアンテナソケット、一番右の四角は電気ソケットです。 基本的にはMcRentの動画と同じです。
電気のコネクタ
この先に100V→230Vのアップトランス(昇圧器)があってルーフエアコンや3WAY冷蔵庫を電気で動かすときに使われます。 給電設備がある場合、電気はつなぎっぱなしでも問題ありません。 もちろん日本仕様なので100Vをスルーで出してくれるコンセントもあり取り付けた家庭用エアコンは100Vで動きます。
つなぐとこんな感じになります。
給水ライン
このモデルの場合は清水タンクは120リットル積むことができます。 給水時に満タンになると溢れた分は外に出てきます。 水中モーターで車内の設備に水を回す仕組みで、大型のアメ車のように水道の水圧をそのまま利用できないため清水タンクの残水量を気にして水を使う必要があります。
給水時の様子ですがさしっぱなしは良くないかも。虫とか埃とか入りそうです(^▽^;)
グレー排水
グレータンクはこの奥。 グレー排水の配管は以前の持ち主さんに改造されてて通常とはちょっと違う仕様になってます。
しょうがないので洗濯機の排水ホースを繋いで排水します。 これがピッタリサイズなのです。
外部アンテナ
こちらはテレビの外部アンテナです。海外だと衛星放送を見るために定置時にパラボラアンテナを立てて接続するようです。 使ったことありません(^▽^;)
トイレのタンク
ブラックタンクはここ。McRentと同じカタチの扉かな。
ヨーロッパ車ってアメ車と違いカートリッジ式ばっかりよね?
外部シャワー
お外でシャワーを浴びることもできます。 しめじの足を洗うくらいかな。
これに100Vを発生させる発電機や太陽光パネル、大容量バッテリーを用意することでお出かけ時でも自宅にいるのと変わらない環境で過ごすことができます。 モーターホームって言うくらいだからね。 日本では大きくても小さくてもキャンピングカーって呼ばれちゃいますが角刈りは超インドア派だし、虫キライだし、テントとか張れませんから!(`・ω・´)キリッ
RVパーク
日本とはいろいろ違うので直接比較することではないのですが、同じRVパークって名前がついててもアメリカのRVパークはスケールが違います。 KOA(Kampgrounds of America)のサイトで見つけた画像です。 なんかね、もうね、アメリカの理想の家族像なのかな(*゚ー゚)
シーズンらしくハロウィンの画像も。 角刈りにもお菓子ください❤️
リンク
日本RV協会認定車中泊施設・RVパーク
Kampgrounds of America
National Park Service
Eurocampings
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