北陸電力が新たに液化天然ガス(LNG)を利用した発電設備を準備中ですが、そこからでている炎がすごいと話題なので見に行きます。
設備の故障や火事ではない
この炎は余剰ガスを燃焼処理した際の炎とのことです。 5月中旬までの期間限定らしく今はインスタ映えを狙った見物者も多いですが、当初は3月20日の新聞記事で書かれてるようにけっこう通報あったらしい( ゚∀゚)アハハ
射水市の北陸電力富山新港火力発電所で新設工事が進む液化天然ガス(LNG)1号機で、LNGを貯蔵するタンク内で気化する余剰ガスを安全に燃焼処理する設備「フレアスタック」が19日稼働し、高さ54メートルの煙突から炎が上がった。 LNG1号機は、17日に燃料がマレーシアから到着し、発電に向けて試運転を開始した。フレアスタックは、発電でLNGを消費する5月中旬までの間、24時間連続で運転する。炎の高さは通常15~20メートルで、天候によっては最大で40メートルに達するケースもある。 北電の担当者は「遠目では夕焼けのように見える時もある。設備の故障や火事ではないので安心してほしい」と呼び掛けている。
フレアアタックって強そうな名前だなと思いましたが違いました(^▽^;)
富山新港火力発電所です。 左端のタンクがLNGのタンクです。炎がでてる煙突が54mで、一番高い煙突が220m、その左側が160mとのこと。(環境影響評価準備書のあらまし より)
近づいてみるとこんな感じでよけいわからん( ゚∀゚)アハハ
新湊大橋から見る炎
けっこう燃えてる。この煙突が54mもあるのか…
北陸電力さんによると
北陸電力さんのサイトに説明がありました。 関係ないけど富山だとホクデンって言うけど、県外では北海道電力と紛らわしいのでリクデンと呼ばれるらしい。 たしかにurlは「rikuden.co.jp」なのよね(*゚ー゚)
設備概要およびCO2削減量
LNG1号機発電設備 | 発電出力 : 42.47万kW
発電方式 : コンバインドサイクル発電 発電端熱効率 : 約59%(低位発熱量基準) |
LNG燃料設備 | タンク規模 : 18万kℓ級×1基
タンク型式 : プレストレストコンクリート 地上式 気化器形式 : オープンラック式(海水加温) |
LNGバース | 受入船クラス : 15万㎥級
バース形式 : 杭式ドルフィン |
CO2削減量 | 120万t-CO2/年程度
※LNG1号機運転開始による新港地点でのCO₂削減量 |
運転開始予定 | 2018年11月 |
コンバインドサイクル発電のしくみ
ガスタービンと蒸気タービンとを組み合わせた(コンバインド)発電設備で、LNG(液化天然ガス)を燃焼させたガスでガスタービンを回して発電し、さらにガスタービンから排気された高温ガスの排熱を回収し発生させた蒸気で蒸気タービンを回して発電します。これにより、従来の蒸気タービンでの発電と比較して熱効率が高く、エネルギーの有効活用が図れます。
LNGは、燃焼の際にSOX(硫黄酸化物)やばいじんが発生せず、NOx(窒素酸化物)の排出量も減少します。また、石油や石炭に比べてCO2の排出量を低減できるという特徴があります。
場所は?
このへん。 富山県射水市堀江千石の北陸電力敷地内です。
炎自体は結構どこからでも見えます(^▽^;) 丸印は周辺の観光スポットです。
Twitterに挙げられている写真を見てもわかりますが夜に行くとキレイらしい。
次の狙い
炎の次に気になってるのはLNG運搬船。 前回は全長約280メートル、全幅約43メートルのセリ・アマナ号という船だったそうです。
LNG運搬船の第一弾について富山県土木部さんがfacebook で公開されてますがかなりデカイ! 見たい!
電気新聞さんも紹介されてます。
北陸電力、富山新港にLNG第1船/6月総合試運転目指す 2018/03/20 3面
北陸電力の富山新港火力発電所(富山県射水市)に、LNG(液化天然ガス)船の第1船「セリ・アマナ号」が17日午前10時頃、初めて入港した。LNG船は、建設が進む同社初のLNG火力である同発電所LNG1号機(42万4700キロワット)向け約6万トンの燃料を積み、9日にマレーシアの港を出港。荒天の影響から入港が遅れたが、富山新港に着くと新湊大橋を悠々とくぐり抜け、同発電所バースに着桟した。燃料を受け入れた後、LNG1号機は6月の総合試運転へと進む。同社悲願のLNG火力の建設工事は大詰めを迎える。
全長約280メートル、全幅約43メートルのセリ・アマナ号は、マレーシア国営ガス会社のマレーシアLNGが保有するメンブレン方式のLNG船
年6回だから、あと5回くる?
誰か、次の入港予定を教えてください!
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