DUCATOの故障と修理! ウォーターポンプが15年と97,000kmで壊れました

記事内に広告が含まれています。

FIAT製DUCATOをベースにしたキャンピングカーのバーストナー2007年式 X250に乗っています。 7年間乗ってここまで故障らしい故障はなかったのですが初の致命的故障が発生しました。 10年もしくは10万キロと言われる部品のひとつ、Water Pumpの故障です。

 

ウォーターポンプといっても室内の水道用ではなく、エンジン冷却用の重要部品で壊れるとオーバーヒートするやつです。

異音からの水漏れ

最初はエンジンを始動するとカラカラと異音がしてる気がしていました。 特に目に見える「何か」があるわけでもなくいつも通り乗っていましたが…

ある日の仕事帰りに濡れた跡を発見。 冷却水のリザーバータンクを見ると確かに減っている。尋常じゃなく減っているので水を足してみると特に水位の変化は無し。ってことでこの日は乗って帰ることにしました。

冷却水漏れ(少)

 

気づいてから2日ほどは問題を感じなかったのですが、入れた分出てくるようになってしまったらたいへんです。

ひどくなる冷却水漏れ

 

エンジンルームを開けてみても二つのタンクのせいでよく見えません。

エンジン外観

 

下から覗いて見てもまったくわかりません。

エンジンの下回り

 

広告

 

部品を準備する

ウォーターポンプは国内ディーラーに在庫が1個あるとのことですぐに注文をお願いしました。 ACコンプレッサーに掛かるベルトとオルタネーターに掛かるベルトの2本はディーラー在庫はありませんでしたが県内の自動車部品商が手配可能でした。 ebayで見るアフターマーケット品は部品価格は安価ですが送料が高いのと今回のようにすぐ欲しい場合は使えません。 個人的には交換が容易でない場所や重要な部品は純正品を使うべきだと思ってます。 ducatoが正規輸入車になることで部品供給もよくなればいいな。

 

Water Pump

メイド イン イタリーなウォータポンプは0504248581です。

water_pump_0504248581

 

初めて見たウォーターポンプ。 大きいし、重いし。

エンジン側

新品のウォーターポンプ

 

ベルトが掛かるプーリーと冷却水の口

新品のウォーターポンプ

 

エンジン内部に入る羽がついたファンがみえます。 このファンはプラスチック製。 なんで金属製にしないの?

新品のウォーターポンプ

 

角度を変えて見ます

 

交換時のお友達はシーリング ガスケット

ウォーターポンプ用ガスケット

 

ePERでの見取り図です。 1と2を購入しました。 国内在庫があって助かりました。

ウォーターポンプの型式

 

広告

 

ベルト

ePERで調べた型番を自動車部品商に相談すると注文の次の日には届く日本ってスゴイ。

belt_0504092340

 

純正型番504092340、6PK1160

504092340_6PK1160

 

オルタネーターとウォーターポンプを駆動するベルトです。

オルタネーターベルト

 

純正型番504048243、4PK1117はエアコンのコンプレッサーとつなぐBELT。

504048243_4PK1117_AC-BELT

 

2019年8月に製造されてから2年半経ちようやく使われることとなりました。

belt_0504048243

 

Drive Belt (V-Belt) はA/Cコンプレッサーを駆動します。

AC-BELT

 

広告

 

下準備

15分ほどの距離にある自動車修理工場への向かっている途中にオルタネータを繋いでいるベルトがはずれたらしくバッテリーの警告灯が点いてしまいました。 今考えるとePERの図からオルタネータとウォーターポンプは同じベルトです。 ヤバイヤバイ。

バッテリー警告ランプ点灯

 

3000ccのディーゼルエンジンを横置きにして前輪駆動(FF)にしているのでエンジンルームに余裕がなく、このタンク2個を外さないと作業はできません。

エンジン外観

 

意外に大きかったリザーバータンク

冷却水リザーバータンク

 

難儀してたホースは両サイドを押すと開くタイプ

冷却水リザーバータンクホース

 

こんなホースです

冷却水リザーバータンクホース

 

次は右半分に大きく見えてるステーがじゃまなので外す必要があります。

じゃまなステーをはずす

 

広告

 

ウォーターポンプ及びベルトの交換作業

整備士さんがこれを見て (゚д゚)ハッ!!としてました。

ウォーターポンプとエンジンマウントは一体式

 

海外の英文で書かれた情報を機械翻訳で読んだときに「一体型だから注意」や「一体型なのでたいへん」という話があり、なんのこっちゃ?と思ってましたがようやく意味がわかりました。 ウォーターポンプを交換するときにはエンジンマウントを取り外す必要がある! ってことはエンジンを降ろさなあかん?!

ウォーターポンプとエンジンマウントは一体式

 

ベルトがはずれていることが確認できます。

ベルトがはずれてる

 

この下におさまるっぽい。

ウォーターポンプの位置

 

周りを確認していくとエンジン降さなくて大丈夫とのこと。 ジャッキでエンジンを下から支えて作業に入ります。

ウォーターポンプとエンジンマウント

 

ウォーターポンプが壊れて、ウオーターポンプの中に入っていたベアリングが飛び出てきているのが見えます。

壊れたウォーターポンプからベアリングが出てる

 

エンジンマウントのブッシュ(ゴム)です。 これも変えれば振動減るんだろうな。

エンジンマウントの確認

 

エンジンマウントを取り外すと共締されていたウォータポンプがみえてきます。

エンジンマウントを取り外す

 

ようやくウォーターポンプにたどりつきました。

ウォーターポンプはこれ

 

ね! ちゃんとネジ位置が合うでしょ。

ウォーターポンプとエンジンマウント

 

エンジンマウントです。

取り外したエンジンマウント

 

エンジンマウントは3種類。 エンジンに向かって右側は1358696080、今回ウォーターポンプの件でご対面しているのは向かって左側の1358088080になります。

1358696080_ENGINE_MOUNT

 

ゴムです。 エンジンの振動を抑える役目ですよね?

横から見たエンジンマウント

 

とりはずした2本のベルトはいずれもボロボロ。

ひび割れたベルト

 

新品はさすがにしっかりしてます。 OEM番号504092340ですが6PK1160だとモノタロウで買えます。

504092340_6PK1160_FPT

 

こちらはOEM番号0504048243で、4PK1117はモノタロウにありません。国内流通してないのかな?

0504048243_4PK1117_FPT

 

取り外したウォーターポンプです。 羽が折れてなくなってます。

壊れたウォーターポンプ

 

こんな感じになってたのかな。 羽は全部どこかへいかれました…(*゚ー゚)

壊れたウォーターポンプ

 

新品はこれ。 なんでプラスチックなん?

新しいウォーターポンプ

 

円柱状のベアリング(右)が千切れて左になってしまったようです。 ベアリングって球状だけじゃないのね。

ちぎれたベアリング

 

広告

 

まとめ

今から考えると雨の日にエンジンルームから湯気?のようなものが出ている時があったのはベルトが滑っていたのかもしれません。 このときベルトを交換していればウォーターポンプの故障にも気づいていたかも。 そしてカラカラと音がしていた時、すでにウォーターポンプが壊れていたと思います。 そして冷却水が漏れてからは早かった! ベルトはゴム製品だけにあまり長期間の保管はできないかもですがウォーターポンプはあらかじめ用意しておいたほうがいいかも。

そしてウォーターポンプはエンジンマウントと一緒に固定されています。 整備士さんはバンパーを外したり、エンジンをおろしたりすることなく、リフトアップもせずに作業されていました。(リフトアップするとエンジンマウント外せませんけどね) ウォーターポンプの交換も大変だったようですがベルトの取り付けがたいへんだったそうです。 スペースが狭く作業性は悪そうだもん。 整備士さんからはもうやりたくないというお言葉をいただきました。

ウォーターポンプと2本のベルトを交換後はエンジン音が静かになった気がします。 また、エンジンマウントは交換してませんが振動が減った気がします。

これでまた10年乗れるかな(๑′ᴗ‵๑)

 

 

コメント

  1. ju より:

    はじめまして。250の3L 6MTトラベルバンに乗っております。いつも有り難く拝見させて頂いています。必要になる整備なので、詳細知りたいと考えておりました。知っておきたい情報見たい部分をしっかり載せて頂けて心構え出来ました。有り難うございます!!

    • simejisway より:

      はじめまして! 少しでも参考になったならよかったです。
      経験豊かな整備士さんでDUCATOに関しては手探りで交換作業を行ってくれました。
      リザーバータンク2個とリザーバータンクを固定するためのステーをはずすことでスペースができてました。
      上と下から作業した方が楽な場面があったそうで、リフトアップよりも穴が掘ってあるピットの方が良いのかもしれません。
      不安な点は割れて無くなっている羽がエンジン内に残っているかもしれないけどとれない。どっかで引っかかって止まるはずってことでした。
      あと、今回は用意していなかったプーリーにすこし割れが見られるってことです。
      スタータモーター、ベルト、ウォーターポンプと交換が続き、認識している交換部品はブレーキパッドとディスクです。 
      まだまだ走ってもらわないと!